18日ベルリン初日。ブレンネに会う。事務所は旧光学工場の巨大建築の中である。1890年代の建築。レンガ造高さ30メートルはあるかという5階建て。その上に鉄骨の巨大な架構が乗る異様な接合。鉄骨部は測距儀の実験のための施設と聞いた。戦時遺稿である。そういえば、当時光学器械産業は軍需産業であった。気ままにカメラを手にするのは戦後のこと。ブレンネの書いたタウト建築ガイドを持参。確かワタリウムでのタウト展で購入したもの。ケーニッヒがお節介にも彼のサインをねだる。タウト復元の仕事につきアソシエートにより説明を受ける。考証と再生の面白さ。彼とアンクルトムズキャビンを見る。大変な色彩の復元である。本当か、と思わせるが、圧倒的な森林の中ではこの色彩が悪くない。当時からここは鬱蒼とした森であったとの事。ブレンネはタウトだけではなく、ハンネスマイヤーのバウハウスの職員住宅、など生粋のモダニズムの原状再生も手がけている。バウハウスは数日後訪れることになる予定。この日の午後、木造ドミノ、地域住宅建築賞受賞のメールが入る。ほっとする。
(写真左:Siedlung”Onkel Toms Hutte” 右:Buro Arch.Brenne)

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