甲府が一段落した。折に触れここで試みたことについてメモをしてみようと思う。今回がその一回目である。
甲府の木造は中庭を囲む「ロの字」それぞれ各辺がトラス型断面を幾分異なる形に変形させて展開することで成立している。正形の断面はプレイルームのもので左右対称である。教室が収まっている南面北面の棟は集熱勾配とその長さを確保するため頂点がずれた形状となり、玄関や教員の部屋などのある東棟もロフトの確保などにより変形している。この方法により十分な室内高さと1,8メートルの長い庇を可能にしている。集熱屋根ののジョイントは仕口を組みそれを外断熱パネル固定用の長い木ねじで締めつけると言うもので稲山さんの実証実験によっている。唐松材の架構にこの方法は適していたように考えている。かなり良材を供給してくれたと思うが大工にはカラマツであることの取り扱いの難しさがあったのではないかと思う。もちろん材の強度は申し分ない。むろん杉檜を軽くしのぐ。これからもこのような工夫を試みる可能性がありそうである。

南北断面集熱屋根、廊下が断面を決める。トラス内は天井裏となる。

東西断面 プレイルーム、教員室
コメントする