バンビバイリンガル幼児園のハウスオープンがあった。午前中好天。棟ダクト温度は11時に既に50℃を超えている。きわめて快調である。見学会は午前午後の二回、午前が入園予定者を中心、午後は一般の人々に向けてのものであった。午前午後ともに満員の盛況。特に午後は予定を越えて来場者が訪れ、関係者も驚いていた。当たり前のことだが幼児とその父母が中心、一才未満から未就学の幼児、児童が多くいるので数えるのがなかなか難しいが総数約250人?といった感じであろうか。その喧騒もものすごい。幼児園開園時でも卒園式などを除けばここにこんなに多くの人が集まることはないだろう。 雨宮知子さんという童謡歌手のコンサートがあり、その後見学者は施設内各所をみて回りながら説明に耳を傾ける。午後、雲が流れ風が強く吹くが室内は暖かく保たれている。「暖房無しでこの様な室温が達成できるのか!」との声が多くあった。稲山さんも来てくれた。今回の架構は彼の実験と解析に基づく、仕口加工と断熱パネル固定用長ねじ併用によるトラスである。構造用材をはじめとして唐松のこれほど徹底した使用はこの建物が初めてであろう。唐松はきわめて強度の高い材であるが従来アバレとヤニに苦労させられてきた。ここまで製品の品質を向上させた製材所の努力があって、今回の架構、床、壁、様々な用途への使用が可能となった。戦後植林された山が60年を経ている。唐松に限らないがこれから大量に供給が可能となる。これら国産材の使用はCO2削減にも大きな貢献をする。太陽エネルギーのパッシブ利用とともにこうした国内木材資源の利用を進めていきたい。事務所スタッフそれから事務所に来ている学生、スタッフの友人二人も参加。二人とも学生時代私のレクチュアを聞いたという、「教え子」であった。これ等の業界メンバーだけがほかの人々と違うところをあちこちなめるようにみていた。この日の午後、甲府は強風のなか、四方を雪に彩られた南アルプス、八ヶ岳をはじめとする山々が囲み、雲に阻まれながら足元を見せる富士がその大きさを誇るとても雄大な景観を見せていた。西の果樹園の丘から見下ろす園舎はそれらの山々と似て中庭を囲み裾の広い屋根屋根が重なり合う特徴的な姿であった。独自なコンセプトを持ち、きわめて有能なチームであるこの施設の経営者たち、彼等がこの建築を十全に活用しより大きく発展してくれることを確信している小澤君のチームの皆さんにもありがとうと言おう。



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