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ウインチェスター

ウインチェスターといっても銃ではない

サイモン ウインチェスターの本が面白い。最初に読んだのは「世界を変えた地図」ウイリアム スミスと地質学の誕生 二冊目に「クラカトアの大噴火」世界の歴史を動かした火山で息をつかせぬ面白さであった。
「世界を、、」は1800年ごろのイギリス最初の地質学者についてのもの、当時の産業革命の状況が地質学誕生の機動力であること、(ウイリアム スミスが当時の動脈であった運河の断面などからイングランド全土の地質図を作る。)や社会の仕組み(学問としての地質学は特権的階級の学者?のものであり、彼の功績は長期にわたり認められることが無い)といった背景への踏み込んだ記述に驚く。
「クラカトア、、」は1800年代末、スマトラ島とジャワ島の海峡で起きたこの名の火山の大噴火についてのもの。当時植民地開発の拠点であったバタビアのこと、ヨーロッパへのこのニュースの伝達と当時のマスメディア、などについての説明もある。
ほかに彼の著作で翻訳されたものとして「博士と狂人」、これはOED編集の物語(読んいない。)がある。
このほど「世界の果てが砕け散る」が出た。サンフランシスコ大地震と地質学の大発展との副題がついている。プレートテクトニクス理論をはじめとする地質学の最新の状況を下敷きにしたもの。先週の朝日書評のトップに紹介されていた。今読み始めたところだ。
ウインチェスター自身がオックスフォードで地質学を学んだ人であることがこうした著作を生む事を可能にするのだろうが、ポピュラーサイエンスの分野でこれほどのレベルのものが出版される、ライターがいることがうらやましい。早川と言うと、ミステリー、SFの出版社の印象だが、ここがこの分野の出版にも力を入れている。(野沢)

2007年2月 5日 09:57 | 本・DVD | コメント(0) | トラックバック(0)

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