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『出版ダイジェスト』原稿

出版ダイジェストというメディアが農文協特集、特に農文協の出版する「全集」 についてのもの。「百の知恵双書」の記事に宮本常一「日本人の住まい」を中心 にこのシリーズを紹介する記事を書いた。以下転載する。

百の知恵双書に宮本常一の「日本人の住まい」が加わった。以前このシリーズで 「棚田の謎」を著した田村善次郎の編集参加により宮本の未刊行の原稿が生き 返ったのだ。写真、図面の選定なども丁寧、特に川島宙次の写真が原稿執筆時と ほぼ同時期に撮影されたものであることも読者にとりありがたい。宮本のフィー ルドワークは様々な人々に様々に?がっている。私たちの学生時代の集落への興 味もそうしたもののひとつであった。時代が大きく変わる予兆があのころ様々な 人々によりこうした調査をさせたのかと思う。
僕自身が宮本の良き読者であったわけではないがここ数年、文庫本に収録されたおりなどに読み返すことがあった。住まいについてこれ等にももちろん触れられ ているが今回の出版は格別うれしい。泊まり歩きながら体験した宮本ならではの 記録である。
私もこの双書で「住宅は骨と皮とマシンからできている」を上梓しその中で竪穴住居の快適性に触れているが、宮本の記述にも最近まで土間での生活が各地に見 られるとの記述がある。各地の民家はそれを見る視点により様々な発見があるはずであろう。オンドルの遺構が日本にも各地にあることを知り驚いたのは宮本を 継ぐ網野善彦の記述によってだった。住宅の「マシン」(熱源)である囲炉裏や炉がいかに大きい意味を持つかを思うこととつながる驚きであった。興味がつな がるところに考えるヒントがある。眠っていた原稿に日を当てた努力に敬意を表したい。

(野沢)

2007年6月15日 13:59 | 本・DVD | コメント(0) | トラックバック(0)

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