ここのところお楽しみが続く。半ばの連休に観た映画「魔笛」に続き、この週末は蜷川さんの「十二夜」の鑑賞である。久しぶりの歌舞伎座である。満員。ニナガワ歌舞伎の真骨頂、満場笑いの渦。役者も乗っている。役にはまって楽しそうである。男と女の入れ替わりの複雑さ。菊之助の二役。舞台は鏡、そこにウイリアムバード風のチェンバロの響。後ろにホモセクシュアルのにおい。フィクションの面白さを満喫した。希少なチケットが手に入ったおかげである。シェークスピアと歌舞伎全盛の時はどうだろう?シェイクスピアと近松はいくつ違いであったのだろうか?南北は?など考える。そして不思議な共通を思う。こんなに巧みにシニカルにユーモラスに人を描ききる近代の戯作は日英に限らずあちこちにあるのであろうか。ここから先、お楽しみの予定はしばらくないがアンテナを鋭くして機会を増やそう。(野沢)
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