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先週の前半、ドミノのグッドデザイン賞応募のための作業があった。
B1パネル一枚分、計画された全プラン、主要な考え方、竣工写真、アクソメなどで構成した。軸組みモデルも製作した。一まとめしてみてこの計画を幾分客観視できたと思う。何はともあれ予算と可変性を含めて答えが出ていることがこのプロジェクトの成果であり、かかわった中で学ぶことの大きかったことである。展開を見守りたい。G賞の審査結果が待たれる。(野沢)

□G賞 今後のスケジュール
9月初旬   特別賞審査会
9/12     2次審査結果発表
9/12〜20 公開情報、表彰状記載情報などの確定期間
10/1     受賞発表、最終結果通知
10/1〜10  イヤーブック掲載情報の確定期間
10/1〜31  グッドデザイン・PRキャンペーン期間
10/25     グッドデザイン賞表彰式
2008年1月初旬 イヤーブック発行

依頼があり国土交通省の主催する上記委員会に出席する。
村上周三委員長の束ねる委員会である。田辺さん,伊香賀さんなどが部会委員長を務める。数年をかけ知的生産性につき建築発のメッセージを作る、というもの。昨年まで東京都におられ木造ドミノで世話になり縁のあった水流さんが建築指導課長として出席している。開催前に立ち話。会議中役所の知的生産性の向上の話は出なかった。まあこれは建築発ではないか?(野沢)

昨日 住宅特集、編集部 有岡さん来訪。10月号で「那須の週末住宅」の掲載のための打ち合わせ。先般の撮影は所用が重なり、僕は同行できなかった。写真は小川さん。初めて見せてもらったがなかなかよかった。途中で雷雨中断と聞き心配したのたが。掲載が楽しみである。本日そのための原稿を書く。(野沢)

昨日関係者集まり上棟。久しぶりに神主の主催する上棟式であった。棟梁大工が上に上がり,神主の声にあわせ槌を交互に入れる。炎暑の収まった甲府盆地、これからの仕事が順調に進むよう祈る。(野沢)

10+1の校正に続いて、JIA20周年出版の原稿を校正し、自宅暖炉取材の小さな原稿に眼を通し、某誌に依頼された環境技術をコアに今後の建築の道筋を考えるという原稿を校正、省エネルギーセンターのHP掲載の小さなエッセイをチェック,などお盆の最中にほぼ片付けた。コンペの仕上げもある。木造ドミノのグッドデザイン賞応募に伴ってパネルの作成もある。これはこれで新たな図版原稿の作成がことのほか膨大な作業量であった。他に協同で作業を始めたコンペもある。今週からJIA環境建築賞の現地審査も始まる。審査員が少なくとも2名ずつ、あちこち手分けして見に行くが、注目すべき建築を見、現地に同行する審査委員とそれにつき話すことは直接的刺激にも新たな知見にもなる。それらが片付いた後、ドイツ行きが待っている。

新潟に行く。某所での用件の後再度新幹線で新潟駅着。改札を通り過ぎるところで田中敏薄と遭遇。やあ、と声をかけて足早に去る。同行者がいたこともあってだが、新幹線の乗り場は立ち話をする雰囲気がない。
長谷川逸子さんのリュートホールという愛称の芸術文化施設、槙さんの朱鷺メッセを見る。一度訪ねたいと思っていた建築。建物もだが周辺の既存公共施設、信濃川河川敷を含む公園整備がとてもよかった。屋上もなかなかのものである。NHK高等学校合唱コンクールの県予選が行われていた。信濃川の存在がとても大きい。とてもいい町だ。機会を見て雪のあるときにも訪れようと思う。
朱鷺メッセはメッセであるから当然なのだが、とにかくでかい、その上西日がきつい,暑い。小さなイベントが開かれてはいたが他は何もない。建築の壮大さは河口の港のスケールとは違和感はないのだが延々と続くガラスとアルミのディテールが疲れる。崩落した橋は撤去されている。ただし一部に同じディテールの橋がある。これががいい。とても惜しいと思う。ミレニアムブリッジの瑕疵はその後補正された。もちろんフォスター、アラップの責任は問われたようだが、許認可審査等かかわったすべての関係者による協同の責任ということだったと記憶する。どうしてこの国ではそうは行かないのか。


コンポストの横に堆肥の堆積場がある。コンポストの中身を引揚げ一時貯留するところ。ここから南瓜の芽が出、勝手口横のこぶしの枝に絡みつつ大きな葉と花で入り口を飾っている。南瓜の種は強い。腐らない。一昨年の韓国旅行で復元民家村に投宿、その折藁葺きの低く小さな門の屋根に大きな南瓜が載っているのをほほえましく観た。なるほど、こうしておけば日当たりもよく、汚れもせず、大きくなるそれを日々確認する楽しみさえある。残念ながら我が家の南瓜は実をつけず。ただ花と葉が朝夕で迎えてくれただけではあったのだが、それはそれで酷暑の風情であった。そろそろ枯葉も目立つ。きょう取り払う、とかみさんが言っていた。

先日木造ドミノの小特集のことで平良さん等住宅建築編集部の面々が炎暑のお盆休暇のなか事務所を訪問してくれた。盛り上がりたくさんの話をする。11月号の「住宅建築」に比較的まとまって紹介記事が掲載される予定である。半田君が同席。木造ドミノの出自、開発のプロセス、ケーススタデイのためのモデルハウス、その後の展開、コスト合理化の経緯など、話は全般に及ぶ。その中で、この計画が戦後それも比較的初期の住宅の好もしいコンセプト、たとえば増沢洵、生田勉、清家清、吉村順三などの仕事に触れるものではないか、との感慨が現れる。ローコストと品質、当時はローコストは社会的物理的経済的条件であった。今回のプロジェクトはむしろ社会的条件の中でもコストをいかに品質に振り向けるか、そしてその上で今日の社会の主要な宿題である環境的諸問題に対する要請にいかに答えるかをという問いを背景に持つものと考えられよう。今日のプロトタイプを作る、住宅でのこうした試みは難波氏の箱の家などの例はあるにはあるが建築家の興味から遠ざかっている。
木造ドミノ、これが再度その扉を開くものとなるか。そうなるようこれをおおくの人々に知らしめたい。この取材に拠る記事は強いちからになるだろう。

難波さんが」企画し主催する東大での公開講座「技術と歴史」が成果を挙げながら続いている。敬意を表したい。この講座の内容が「10+1」に連載されている。ご存知だろうが「10+1」、なかなか読み応えのある季刊誌で特に若い人々に愛読されている雑誌である。難波氏の連載があり、その他多くの筆者が稿を寄せている。
今回 以前私がこの公開講座で話したものが掲載されることとなり、いま校正を行なっている。編集者がとても作業に熟達していて、こちらの作業も比較的スムーズに進んでいる。お盆の比較的のんびりした時間の仕事にぴったりである。ただし引用した資料を確定するのが大変、書籍の探索に思いのほかの手間がかかる。あちこちにうずたかく詰まれた本に脈略がない。机のある我がの地下は酷暑から免れ、快適である。もちろん地熱という自然エネルギーによって。

週末 甲府へ。建て方のチェック。稲山さんが同道してくれた。真夏、名うての甲府盆地、ただの暑さではない。現場を観る小澤工房山田君、まるで海の帰りのような肌の色。大工以下灼熱の炎天での作業だ。構造材のすべてを唐松、という初の計画である。あちこち見回りながらのダメだし。材の加工が杉檜に比べ幾分難しいのか加工の複雑な隅部など一部納まりに指示を出す。お盆明けに上棟する。

  我が家の改修の終わりにあわせたように改修をお願いした町田の鈴木工務店の仕事を紹介する本が発刊した。真鍋さんの労作である。「温故知新の家づくり」とてもよくまとまっている。
鈴木工務店のキャラクターどおり本もケレンが無い。これは真鍋さんのキャラクターでもあるのだろう。作為に満ちたメディアには辟易するからほっとする。
 農文協の発行、定価付きである。1000円。並みの販促物とは違う。僕も巻末に短い文章を寄せさせていただいた。お読みください。

2日、紀伊半島田辺に出張。
 南方熊楠顕彰館を覗く。なかなか興味を引く架構である。旧南方邸がとてもすばらしい。あたかも熊楠が現れそうな設定、蔵も書斎も開け放たれ書類や荷物がそこここに散している。庭に様々な樹木、中にせんだんがあった。われわれの聞きたいときにだけ絶妙に現れる係りの方から様々な話を聞くことができた。現況、熊楠の出自、後半生、子供の運命など。縁側で庭を望みながら。それがとても楽しい。良い時間だった。鶴見和子さんのことなど思い出す。その後久しぶりの芸大同期会となった。田辺行きを伝えたことで突然数人の小旅行が企画された。バブルの白浜に現れた国籍不明のデコラティフアーキテクチュア、川久に宿泊。廃墟のように客がいない。スタッフも最小限。何とも言いようのない十数年前の記憶の亡霊。


 翌朝よりレンタカーで紀伊半島、熊野から高野山へ、世界遺産の縦断である。本宮、明治22年の洪水で流され現在の地に遷宮したとのことだが、宮はその折流失を免れた建物の再建とのこと、なかなかの趣。竜神温泉経由の高野までの道のりは細く曲がりくねる。カーナビの音声に合いの手を入れながら走る。まったくの山道。途中「なかへち美術館」開館前で周辺のみの見聞。高野山は思いのほかの収穫であった。杉がすごい。風景が垂直である。金剛峯寺のたたずまいがいい。大塔はつまらないが付近の不動堂がいい。鎌倉、国宝とのこと。植え込みなどの人工物もかなりの程度でレベルが高い。ほとんどが宿坊となっている「院」も敷地単位が大きいようだ。その宿坊泊。精進料理、酒も焼酎もOK。院というよりINN。露天風呂あり。

 三日目奥の院。杉の林がすごい。午後山を下り根来寺へ。大塔見物。これは本当に良い。きてよかった。同行の友人の改修した泉州の造り酒屋がゴール。久しぶりの友人との時間、初めての地の見物がひょんなことから実現した。

1日 東村山で開催。見学の後、勉強会。相羽さんの挨拶、野沢、半田、酒井、迎川がそれぞれの立場で話す。特に酒井さんのコスト、人工の削減の話は興味を引いた模様。50人ほどが熱心に参加。盛会であった。質疑も活発。少しずつ展開する気配を感じる。

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