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東村山プロジェクトの最近のブログ記事

先日木造ドミノの小特集のことで平良さん等住宅建築編集部の面々が炎暑のお盆休暇のなか事務所を訪問してくれた。盛り上がりたくさんの話をする。11月号の「住宅建築」に比較的まとまって紹介記事が掲載される予定である。半田君が同席。木造ドミノの出自、開発のプロセス、ケーススタデイのためのモデルハウス、その後の展開、コスト合理化の経緯など、話は全般に及ぶ。その中で、この計画が戦後それも比較的初期の住宅の好もしいコンセプト、たとえば増沢洵、生田勉、清家清、吉村順三などの仕事に触れるものではないか、との感慨が現れる。ローコストと品質、当時はローコストは社会的物理的経済的条件であった。今回のプロジェクトはむしろ社会的条件の中でもコストをいかに品質に振り向けるか、そしてその上で今日の社会の主要な宿題である環境的諸問題に対する要請にいかに答えるかをという問いを背景に持つものと考えられよう。今日のプロトタイプを作る、住宅でのこうした試みは難波氏の箱の家などの例はあるにはあるが建築家の興味から遠ざかっている。
木造ドミノ、これが再度その扉を開くものとなるか。そうなるようこれをおおくの人々に知らしめたい。この取材に拠る記事は強いちからになるだろう。

1日 東村山で開催。見学の後、勉強会。相羽さんの挨拶、野沢、半田、酒井、迎川がそれぞれの立場で話す。特に酒井さんのコスト、人工の削減の話は興味を引いた模様。50人ほどが熱心に参加。盛会であった。質疑も活発。少しずつ展開する気配を感じる。

○○建設(今のところ名を秘す)のモデルハウスの計画が動きつつある。
既に竣工の日吉産業の「木造ドミノ26」に続く「木造ドミノ27」となるはずのプロ
ジェクト。ドミノの別荘バージョン?当初は二階建ての計画であったが「平屋にしたい」との意向。平屋タイプもありだということで図面を作る。ちょっとモダンな民家という面持ち。中二階ほどの高さで上をロフトとしている。少し高い居間など南側の場所と低い北側。夫婦二人の日常と特別な日、子、孫の来る日の想定である。素材についても幾分変わるはず。面白いものになるだろう。(野沢)

ドミノの現場から見える、いなげやの壁がなにやらチラチラとして遠目にも怪しい。近づくと案の定であった。
金属サイディングにステンレス溶接金網が貼りついている。足元にアイビーが一列に植えられ、幾分成長している様子。見た目にも熱くなりそうな鉄板の上のステンレスの網を厭わずアイビーは覆うであろうか。北面のみに施されているところを観るとそれなりのプロによる目算のありそうなデザインであるような気もするが、見守ろう。そしていなげやの壁一面が緑になることを祈ろう。(野沢)

昨日会議、様々な展開について話し合う。
システムが開発当初の条件である坪あたり50万円ローコストの達成、からそれを超える様々な成果を持っていることに気付く。かなりの驚きを参加した皆が実感している。何より結果として前例のないオープンシステムの徹底がされたこと、それが基礎から建て方、竣工にいたる各所で合理化を生み、建築の質の確保に貢献している。生産の効率化は慣れるに従い大幅な成果とも成って初期の目論見を越える結果ともなっている。会議では風呂、便所、キッチンの施工までで竣工とし、しつらえはその後のこととすることができるか、今後の公開と品質の確保の仕組みなどについても議論された。
東村山プロジェクトの敷地では整地、基礎、竣工間近のもの、造園の施工がされているものなど、進捗にあわせた木造ドミノの諸段階を観る。(野沢)

二期の二棟がほぼ完成のその次の二棟が着々工事中、大工が今回の試みを面白いと思ってくれていることが会話の中からわかる。
次の二棟の基礎を見る。周囲の立ち上がりと中央と隅の独立柱の基礎しか無いまったくのスラブ。この光景もめったにあるものではない。作業の効率化は工事の水準、性能の確認にも極めて有効、様々に効果的である。今後大工の人工からその他の職種の人工手間の効率的運用についての検証が始められるだろう。この基礎と、建物周辺の配管をなくしたことによる施工合理化は竣工後の維持管理の質の向上にも大きく寄与するはず。現場ではここではまだ話せない面白い取り組みがされている。
その後新しい相羽建設社屋を見学、入り口の新しい会社のマークが誇らしげである。(野沢)

リンクしている「東村山プロジェクト」ブログ記事タイトル『速さは力』5月16日17時46分を見てほしい。今回のプロジェクトの際立って突出する特徴がここにある。まったく間仕切壁のない室内の施工状況を示す工事写真、こんな光景を見たことがあるだろうか。「オープンビルディング、S(サポート)、I(インフィル)システム」という考え方については以前からあちこちで言われてはいるが、これほど徹底して実現した例はないと思う。特に今回出現した木造での事例はRCでの 話とも大きくその成果が違う。
RCでは大抵外壁に面するところに何らかの艤装、たとえば断熱、外装、内装など、が発生する。サポート(一般にはスケルトンの略がSと考えられているらしいが)は性能のすべてを担わないのだ。
今回の木造ドミノにおいてはここまでで出現する「サポート」は基本的室内環境、室内気候を実現するための必要にして十分な性能を併せ持ちながら、上棟までの施工手間を一般の三分の一に近いところまで下げることにも成功している。

引用する。
「細かな柱や間仕切壁がないので、構造がシンプルな為5人工で2棟上棟できる。通常40坪の建物1棟で6〜7人工かかるから、1/2〜1/3程度の手間で済む。」また竣工までの大工の人工についても「むさしのiタウン2期後半75人工目標、キッチンや洗面や下駄箱や棚等の家具造作工事も含んでの手間。通常の40坪の建物の場合、140人工程度かかるから80人工にしても40%以上のダウン、、、、」

もちろん一度に二棟の施工、ということが条件であるのだが、それにしても、このトライアル、この結果は面白い。
外壁、隣戸間の壁のグリッドと戸内の間仕切壁の意味を二つ別種なものとしてグリッドを構成する、これがオランダ人、ハブラーキンのサポート、インフィルの主要なアイディアであったが、結果として「木造ドミノ」はハブラーキンの思想の正直な系統に属している。性能を伴うサポートはきっと長期にわたり室内を快適に保ち(その上オーエムという、パッシブ暖房換気システム付きだ)間仕切り設備等の更新が容易であることにより生活の姿の変化にもさまざまに対応し長期にわたり使い続けていくことを可能とするのではないか。何しろ、遠い将来のことかも知れぬが大きく様相を変える可能性の高い、キッチン、風呂、などの位置大きさなどの変更についてもなんら問題を発生させないのである。サポートの長寿命化が実現することがサステイナブルな建築の何よりの命題であることはいまさら言うまでも無い。建て替えのたびにコンクリートの基礎を壊し何の問題もない主要構造物を破壊するおろかさともったいなさから軽やかに脱出する方途を40坪という少し大きめで余裕のあることも幸いしてこの仕組みは確実に手に入れることになるのではないか。

夢は広がるが、たとえば公営住宅等でこの仕組みを試みようとする自治体が出てきてくれないだろうか。そうしたところではセミデタッチドタイプ(二棟連続タイプ)などが試せると面白いだろう。そうすれば施工する外壁が八分の一減ずることになるだけでなく温熱的にも外気に面する部分の四分の一の縮減が意味を持ってくる。今回の試みがもたらした成果に予想を超えたものがあることが明らかになって来ている。それらがこのプロジェクトの様々な条件について設計、材料、施工にかかわる人々が並列に参加し、技術、条件につき包むことなく議論、検討することによって手にしたものであり、結果として坪50万以下、をはじめとする「複雑な全体」と格闘したことにより現れたものであることを思う。「めんどくさい」、しかし意味のある試みだけが、人を考え続けさせる。そして考え続けることだけが面白い結果につながるのだ。
(野沢)

木造ドミノは半田君が日吉産業とのプロジェクトを進行中であり、ほかにも引き合いがある。かなりの興味を惹起していると思える。難波和彦さんの「箱の家」シリーズとは異なるが何らかのシリーズ化が果たせる可能性を感じる。
木造ドミノが内部に一切の構造壁を持たない ほかに無いフレキシブルなシステムであり徹底したオープンシステムであることを確認してもらいその有効性の認知がされることがそのために必要であろうと思う。われわれ開発グループと各地の建設者とのネットワークがこのプロジェクトを多彩に進めていくことを期待したい。

先の木の建築フォーラムでの話を相羽建設の迎川氏にメールで以下のように伝えた。私信をブログに転載することははばかれることではあるが興味深いので転載する。
「東京の木が今回のプロジェクトで買い占められて供給が止まってる、とのうわさ?がある、と聞きました(笑)昨日木の建築フォーラムでどなたかの口から。懇親会で飲んでたので覚えていませんが。かなりの話題のようでした。」
その返信が「先日の都のお偉方の訪問を初め、東京都の住宅と山の関係者の多くがモデル見学に訪れています。確かに東京の木の供給量は少なく、今の乾燥機ではそう多くは生産できませんから、2棟づつ発注されると、今までの秩序を乱しているのかもしれませんね。12日もバスでお客様を東京の山にお連れして山の現状や製材を見ていただきました。バスの定員をオーバーするほどの人気振りでした。住宅にかかわる者としてこんな運動も必要ですね。(一部改変)」とのことであった。こうした動きの今後に期待したいし、このプロジェクトの進化を勧める仕組み、ネットワークを作って行きたいしそれを担って行きたい。(野沢)

連休中の東村山に立ち寄る。
第二期分の四棟のうち、二棟がほぼ完成、残りの二棟の基礎が終わっている状況。工事が休止されている休み中ということもあり特に注文があっての訪問ではなく、様子の拝見。すでに販売の済んだ家々にはカーテンが下げられ、こいのぼりがはためき、車が止まりして生活の匂いがする。少しずつ町「まち」になっていくのだろう。あたりまえのことだが、きっとこの段階までの計画がきちんと考え込んだか、そうでないかの幾分かの違いが数年後の「まち」の質に大きく現れるのではないか。電柱のない「まち」はこのまち全体の成果であり、50坪の土地、幾分大きめの家並みの比較的豊かな緑、その生育が作る事が期待されきっとそうなるであろう環境は実証実験グループが作り出す質ではないだろうか。
相羽建設のモデルハウスには三々五々、見学者が訪れていた。モデルハウスを存置して良かった。言うまでもなく、すでに人々が暮らす家々は部外者にとり近づきがたい。当然「まち」はすでに始まっており、それはそこに住む人々のものであるのだから。二期から内部の造作、家具やパーティションに使ってみたMDFの素板がプラスターボードやシナランバーコアに変更されるなどのマイナーチェンジがある。ベランダのサポート金具が合理化されたり、北側のファサードの取り扱いなどの見直しもあるが、大筋はもちろん変わらない。二期以降、木造ドミノの住宅は、ほぼ一区画、まとまって建てられることからこの集落がいかに豊かにつくられるかが大切になるだろう。
帰る道すがら、新しい相羽建設社屋を瞥見する。(野沢)

われわれが昨週末、竣工検査で出張の間に、東村山iタウンでは応募者の中から
当選者を決める抽選があった。以下木造ドミノブログ記事から転載です。坪37万!!は驚きです。(野沢)

第1期販売が締め切られ、登録者数が確定した。
ずっと倍率1位をキープしてきた木造ドミノ8-13・・・とうとう抜かれてしまった。
最終日の今日、迷いに迷った方たちの多くは価格的に安いアキュラホームに登録
した模様。
最後の最後に大逆転して、49倍とアキュラホームがダントツの1位になった。
平均倍率でもアキュラホームが23.5倍でやはりダントツの1位。
坪単価375000円(税込み)という価格で他の3社より450万円ほど安い価格が評価
された。

実証実験の他の3グループは、坪50万円でどこまでのクオリティを追及できる
かを競った。
ここでは木造ドミノが38倍でダントツのトップ。
平均倍率でも19.7倍とやはり群を抜いた。
この時期の販売が功を奏し、OMの暖かさと東京の木を使ったダイナミックな構
造が評価された。
審査委員長の藤澤先生の評価では、素人目の人気ではアキュラ、設計力ではドミ
ノだったとか。
街開きの時に見えて、各モデルハウスを内覧しての予側がピッタリと的中した。

さて問題の抽選会。
大勢のお客様が押しかけ、販売事務所2階の抽選会場には入りきれそうもない。
外にあふれた方たちで人垣ができていた。
倍率の低い順から抽選して行き、途中人たちを入れ替え制にして抽選会を行った。
当選された方は、片手を挙げ派手に喜びを表す方や、ニヒルにその場を立ち去る
方とさまざま。
共通することは、その席から立ち上がり壁際に立つこと。
これって、人間の心理なのだろうか?面白いな・・・。

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